今、この時、杉浦は想ふ。

イエロー・シアン・マゼンタのギターボーカル、杉浦啓介が想ったこと。感じたこと。じっくりことこと。

【愛すべきは音楽 曲解説】第六回「バースデーソング」

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イエロー・シアン・マゼンタ初のアルバム『愛すべきは音楽』の楽曲解説。

  

 第六回は「バースデーソング」です。

(歌詞は最下部に掲載)

 

イエロー・シアン・マゼンタの楽曲の中でもかなり人気のある曲ですね。

 

 Apple MusicやSpotify、LINE Musicなどのストリーミングはこちらから。

 

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特別な日、記念日とかってありますけど、そういうのをつい忘れちゃう性格でして。忘れないようにスケジュールにメモったりするんですね。

 

そうやって忘れないようにはするのですが、

高校時代からずっと同じスケジュールアプリを使っていると、”毎年繰り返し”の設定にした記念日も、何年か経てばなんてことのない一日になっていたりするのです。

 

交友のなくなった友人や別れた恋人の誕生日も。

 

それってなんとも悲しいことでもあるし、恐ろしいことでもあるけど、受け入れるしかないんですよね。まぁ早いとこ忘れちゃうのが一番なんですが、(未練たらしいとかそういう話ではなく、)

”毎年楽しみにしていたのに、その日がただの平日となって何食わぬ顔でやってくるという現実”と、”あったはずの楽しみを一つ失ってしまった事実”が恐ろしいってことなんです。

 

特にもう必要ないなと、スケジュールアプリの繰り返し設定を解除する瞬間っていうのはなんとも言えない気持ちになります。

 

 

 

さて、サウンドです。この曲もプロデューサーの岡野ハジメ氏に大きく関わって頂きました。

例えばエレピのサウンドの揺れ具合とか。細かい部分の設定っていうのは知識と経験で全然違う形になるなぁと実感しました。 

 

こうなんだろう、曲の表情は自体は変わってないんだけど、受ける印象が変わってるという感じ。笑顔は笑顔でも、良い印象にブラッシュアップしてくれてる。曲によっての長所をより伸ばしてくれる技術っていうのを間近で見られたのはとても刺激的でした。

 

もともとサキちゃん加入前の編成からやっていた曲ですが、鍵盤が入ったこのサウンドはかなりお気に入りなのです。

 

 

 

この曲はきっと普遍的で、サウンドも、言葉もいろんな人に寄り添える曲だと思ってます。

これからも大切に歌っていきます。

 

 

ツアーもついにファイナルになりました。

よろしくです。

 

ではでは。

 

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【Live info】

◉10/25(金)下北沢MOSAiC

1st Album Release Tour『愛すべきは音楽』ツアーファイナル3マンライブ
開場18:30/開演19:00

共演:ALTANICA、アイラヴミー

僕たちの出番は21:00から。

 

 

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バースデーソング

 

同じこの空を見上げているなら 少しだけでも祝わせておくれ


いつか乗った電車にずっとずっと揺られていたくて
外を見てたことさえいっさいがっさい忘れてて

曇りがち夕立 晴れ間が見えまた隠れる
変わりゆく空を僕は見てる


もしこの歌を僕が歌えたら 少し何かが変わるのかな
同じこの空を見上げているなら この歌で君を祝わせておくれ


迂闊だった言葉にずっとずっと悩まされていて
目の前の景色さえ いっさいがっさい見えなくて

壊れそうな気持ちばかりの日々 空は濁る
ふてくされたまま家に帰る

もしこの歌を僕が歌えたら 少し何かが変わるのかな
もしこの声を君が望むなら 僕は何度も言葉を交わすよ


曇りがち夕立 晴れ間が見えまた隠れる
変わりゆく空を僕は見てる

もしこの歌を僕が歌えたら 少し何かが変わるのかな
同じこの空を見上げているなら この歌で君を祝いたいな

いつの間にかに歳を重ねたね 好きな音楽も変わったよね
君の隣には僕はいないけど この歌で君を祝いたいな

少し何かが変わるのかな  この歌で君を祝わせておくれ