【愛すべきは音楽 曲解説】第四回「黄昏行進曲」
イエロー・シアン・マゼンタ初のアルバム『愛すべきは音楽』の楽曲解説。
第四回は「黄昏行進曲」です。
(歌詞は最下部に掲載)
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『黄昏行進曲』はこのバンドで一番初めに作った曲です。『八田三郎、下総に帰す』と同時期。僕個人としても初めて形にできた曲。
初めて作った曲なのに演奏するのめちゃめちゃ大変なんです。
演奏者の実力が分かるというか、”音と音の隙間”に説得力があるのでそこが重要な曲なんですよね。
僕的には、この曲とそれ以外の5曲って少し違うなと思っていて.曲順的にはアルバムの最後(ある意味ボーナストラック的な位置付け)にしました。
アルバムとしては『ら・ら・ふ・ふ』でも終われるけど、この曲があってこそ『愛すべきは音楽』が完成すると思っています。
その理由はこの曲は「イエロー・シアン・マゼンタらしさが出てる」というよりも「杉浦啓介らしさが出てる」からだなと思いました。もちろんバンドの曲なんですが、なんでしょうね、このニュアンスの違い。わかりますか?笑
この曲を録音するのは僕らが初めて制作したCD『黄昏サイクル』以来でした。(今は廃盤。持っている人どれくらいいるんだろう?)
改めて録音するにあたって、インディーロックな音像にしたいなというイメージと、この曲の持っている叙情的な部分をもっと表現したいと思いました。
曲を通して使われているスライドギターですが、実は、僕が弾いているところとちげが弾いているところが混同しています。
頑張って予想してみるのも面白いかもですね。
黄昏の中で揺れ動く感情、風景。それらを感じていただけたら幸いです。
もうすぐツアーも始まるので是非。
ではでは。
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黄昏行進曲
土手沿いを歩いて彼らは気付いて感傷にひたって
あの子はブランコをとても上手に乗りこなしてる
あの頃描いた僕らの未来は散ってしまった
ここから世界は今から世界は見やすくなるよ
うやむやになった路地を思い出してみても
影踏みしてたあの日 あの頃とは違うの
うやむやになった路地を思い出してみても
ブランコに乗ったあの子降りてこない いつまでも
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『愛すべきは音楽』Tour
・9/13(金)東京 下北沢MOSAiC
・9/18(水)愛知 名古屋APOLLO BASE
・9/19(木)大阪 北堀江club vijon
・9/29(日)埼玉 北浦和KYARA
・10/1(火)千葉 本八幡サードステージ
・10/11(金)神奈川 新横浜LiT
・10/20(日昼)東京 新宿Marble
・10/25(金)東京 下北沢MOSAiC