今、この時、杉浦は想ふ。

イエロー・シアン・マゼンタのギターボーカル、杉浦啓介が想ったこと。感じたこと。じっくりことこと。

【愛すべきは音楽 曲解説】最終回「僕らの故郷、黄金の国ジパング」

 

イエロー・シアン・マゼンタ初のアルバム『愛すべきは音楽』の楽曲解説。

  

 最終回は「僕らの故郷、黄金の国ジパング」です。

(歌詞は最下部に掲載)

 

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ご無沙汰です、杉浦です。

 

2019年が終わろうとしてます。。。

ツアーが終わってから、ドラムス宇都くんの脱退発表、そして休養期間をいただいたりで投稿が遅くなってしまいました。

 

 

11月中に何回か書こうとトライしたのですが、音楽に対する感情が曲を制作していたときと乖離しすぎていて、制作当時の「この曲で言いたかったこと」が出てこなくなっていました。

 

この曲は自分の中でも大事なものなので、なんとかならんのかなぁとなってたのですが、

 

 

何気なくこの曲を聴いていたときに、

笑っちゃうくらい変な曲だなぁって思ったわけです。

 

 

 

重めのバスドラ。

シャッフルするビートに乗っかるオリエンタルなフレーズ。

グルービィなベースやワウギター

 

そしてかけ声はイーヤーサーサー!はぁどっこい!

 

 

いや、本当、普段何を考えてたらこんな曲ができるんでしょうね。笑

 

 

そんなこんなで改めて変で、良い曲だなぁと思ったとき、気を張らずに現時点で思ったことをゆるっと書いていこうと思えたので、いきたいと思います。笑

 

 

 

 

前置きが長くなってしまいましたが、

このダンスチューンで歌っているのはこの国の未来とこの街で生きる自分たちの未来(生き方)についてです。

 

この曲を聴いてくれたファンの方も言ってましたが、とても平成的思考(ゆとり世代的ともいえるかも)な歌詞なんですよね。

 

無関心(関心がないわけではない)

何もしない(何かしたいがどうしたら良いか分からない)

 

考えてはいるけど考えていないように装ってる。行動に起こすと面倒だし、どう行動すれば良いか正解が分からないから。

 

 

でもこれ日本って国もそうだと思うんですよね。

 

この国の抱える借金だったり、高齢化だったり、他にもいろいろあるけど順当に考えたらもう詰んじゃってることが多すぎるんですよね。

 

 

山積み過ぎて現実味が無くなってるし、解決策も見当たらない。

 

要するにお先真っ暗、、、、みたいなことなんですけど、

自分たちがせっかく苦労しながら生きてる一度きりの人生の中で、

そんな夢も希望もない負の要素ばかりを抱えていくのはつまらな過ぎじゃないかな?って思うわけです。

 

それなら「どうにかなるかも知れないし適度に頑張ろう!」くらいの感覚で生きてた方が絶対に楽しいと思うんですよね。

 

すべて投げ出しちゃうことは良くないから、マイナスをプラスに変えたいっていう想いは常に持ちながら、自分たちなりに生きていこうよってことです。

 

 

 

ちなみにこの歌詞の最後、

『この道は君となら行けるさ』の"君"というのは"自分にとって大切なもの"であればなんでも良いと思ってます。

 

恋人でも音楽でも、ゲームやアニメでも好きなアイドルや俳優さんでも。

 

自分にとって大切な物や大切な人。

人生を明るくしてくれる"それ"と一緒なら楽しく生きていけると思うんです。

 

人生を謳歌するってことがテーマかも知れないですね。人間讃歌ってやつです。

人間讃歌は勇気の讃歌ッ!! 

 

 

最後に、この曲を作るきっかけの一つに沖縄米軍基地の移設問題がありました。

 

僕は全然詳しくないし、多くを語るつもりはないんですが、あれって確実に現地に住む(ゆかりのある)人か否かで熱量が全然違うと思うんですよね。仕方のないことですけど、同じ国に住む人たちの問題なんですけどね。

 

語れるほどの知識を持ってないのでここら辺で控えますが、賢明な皆様ならこの曲のタイトルや歌詞に込めた想いを汲み取ってくれると信じております。

そして少しでも想いを馳せてくれたら幸いです。

 

ーーーー

 

 

ということで全曲解説はこれにておしまい。夏リリースのくせにだいぶ長くなってしまいました。

是非『愛すべきは音楽』をもう一度聴き返してみてもらえたら嬉しいです。コメントやツイートももらえたら励みになります。

 

 

2019年もありがとうございました。

来年からはバンドの形も変わります。

 

ライブは月1〜2本ペースでやっていこうと思います。今の時代そのくらいがちょうど良いと思うんですよね。会えるペースは少なくとも、会えるときにしっかり楽しめば良いと思います。

 

 

それでは、2020年もイエロー・シアン・マゼンタを、杉浦を、よろしくお願い致します。

 

ではでは。

 

 

すぎうら

 

 ーーーーーー

僕らの故郷、黄金の国ジパング

 

西で東でグッバイグッバイ 君の街へは重度の渋滞
食べてみたいな牛丼10杯 おなかいっぱいグッドナイト

この国はどうなってゆくかな?他人事みたいにゆうけど
この街で僕はまだゆけるさ 言って聞かせて息をする

街は今日も動いている 人は明日も動いていく


日々の暮らしはグッドタイムバッドタイム ヒトの幸せなんてわかんない
好きなマンガは何度も休載 閑話休題グッドナイト

この街はどうなってゆくかな?他人事みたいに言うけど
この国はどこまでもゆけるさ 言って聞かせて息をする

みんな今日も動いている 故郷の匂いがする


この国はどうなってゆくかな?他人事みたいに言うけど
この街で僕らまだゆけるさ 声を出して行こうぜ
この国はどこまでも行けるよ 不安や心配は続くけど
この道は君となら行けるさ 故郷の匂いがする

 

 

【愛すべきは音楽 曲解説】第六回「バースデーソング」

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イエロー・シアン・マゼンタ初のアルバム『愛すべきは音楽』の楽曲解説。

  

 第六回は「バースデーソング」です。

(歌詞は最下部に掲載)

 

イエロー・シアン・マゼンタの楽曲の中でもかなり人気のある曲ですね。

 

 Apple MusicやSpotify、LINE Musicなどのストリーミングはこちらから。

 

t.co

 

  

特別な日、記念日とかってありますけど、そういうのをつい忘れちゃう性格でして。忘れないようにスケジュールにメモったりするんですね。

 

そうやって忘れないようにはするのですが、

高校時代からずっと同じスケジュールアプリを使っていると、”毎年繰り返し”の設定にした記念日も、何年か経てばなんてことのない一日になっていたりするのです。

 

交友のなくなった友人や別れた恋人の誕生日も。

 

それってなんとも悲しいことでもあるし、恐ろしいことでもあるけど、受け入れるしかないんですよね。まぁ早いとこ忘れちゃうのが一番なんですが、(未練たらしいとかそういう話ではなく、)

”毎年楽しみにしていたのに、その日がただの平日となって何食わぬ顔でやってくるという現実”と、”あったはずの楽しみを一つ失ってしまった事実”が恐ろしいってことなんです。

 

特にもう必要ないなと、スケジュールアプリの繰り返し設定を解除する瞬間っていうのはなんとも言えない気持ちになります。

 

 

 

さて、サウンドです。この曲もプロデューサーの岡野ハジメ氏に大きく関わって頂きました。

例えばエレピのサウンドの揺れ具合とか。細かい部分の設定っていうのは知識と経験で全然違う形になるなぁと実感しました。 

 

こうなんだろう、曲の表情は自体は変わってないんだけど、受ける印象が変わってるという感じ。笑顔は笑顔でも、良い印象にブラッシュアップしてくれてる。曲によっての長所をより伸ばしてくれる技術っていうのを間近で見られたのはとても刺激的でした。

 

もともとサキちゃん加入前の編成からやっていた曲ですが、鍵盤が入ったこのサウンドはかなりお気に入りなのです。

 

 

 

この曲はきっと普遍的で、サウンドも、言葉もいろんな人に寄り添える曲だと思ってます。

これからも大切に歌っていきます。

 

 

ツアーもついにファイナルになりました。

よろしくです。

 

ではでは。

 

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【Live info】

◉10/25(金)下北沢MOSAiC

1st Album Release Tour『愛すべきは音楽』ツアーファイナル3マンライブ
開場18:30/開演19:00

共演:ALTANICA、アイラヴミー

僕たちの出番は21:00から。

 

 

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バースデーソング

 

同じこの空を見上げているなら 少しだけでも祝わせておくれ


いつか乗った電車にずっとずっと揺られていたくて
外を見てたことさえいっさいがっさい忘れてて

曇りがち夕立 晴れ間が見えまた隠れる
変わりゆく空を僕は見てる


もしこの歌を僕が歌えたら 少し何かが変わるのかな
同じこの空を見上げているなら この歌で君を祝わせておくれ


迂闊だった言葉にずっとずっと悩まされていて
目の前の景色さえ いっさいがっさい見えなくて

壊れそうな気持ちばかりの日々 空は濁る
ふてくされたまま家に帰る

もしこの歌を僕が歌えたら 少し何かが変わるのかな
もしこの声を君が望むなら 僕は何度も言葉を交わすよ


曇りがち夕立 晴れ間が見えまた隠れる
変わりゆく空を僕は見てる

もしこの歌を僕が歌えたら 少し何かが変わるのかな
同じこの空を見上げているなら この歌で君を祝いたいな

いつの間にかに歳を重ねたね 好きな音楽も変わったよね
君の隣には僕はいないけど この歌で君を祝いたいな

少し何かが変わるのかな  この歌で君を祝わせておくれ

 

 

【愛すべきは音楽 曲解説】第五回「ら・ら・ふ・ふ」

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イエロー・シアン・マゼンタ初のアルバム『愛すべきは音楽』の楽曲解説。

 

 

 第五回は「ら・ら・ふ・ふ」です。

(歌詞は最下部に掲載)

 

 

 Apple MusicやSpotify、LINE Musicなどのストリーミングはこちらから。

t.co

 

 

僕は基本的にスロー 〜 ミディアムテンポの曲、マイナー(暗めな)曲が好きなんですが、

たまに底抜けに明るい曲が書きたい、そして歌いたい衝動に駆られます。それで出来上がったのが「ら・ら・ふ・ふ」です。

 

この曲は今回のアルバムを録るときにアレンジを見直しました。大きく変わってるのはリードギターのメインフレーズ。(ライブでは結構やってたので旧バージョンを聞いたことある人も多いよねきっと。)

 

曲中のギターソロ終盤にコードが変わるんですがたしかこれはなっちゃんの要望で、そこがいいアクセントになってますね。

 

 

歌詞に関してはかなりシンプルです。らららと、ふふふと笑っていたいなと。

シンプルだけどとても大切な、笑顔でいたい。ということです。

しかしながらそれは憧れでもあり、一緒に笑いあえるかどうかは定かではないです。

 

そこが人と人の難しいところだと思います。笑いあいたいと思っていても、相手はそういう気分じゃないことなんて多々ありますからね。

そういうすれ違いや片思いはありますが、やっぱり笑っていないと人生楽しくないなと思います。

 

職場でもクラスでも恋人とのデートでも、人と人の場面では笑いあえる環境っていうのがとても大事ですからね。

 

ライブではみんなで、らららとふふふと歌ってほしいなと。そしたらきっと笑顔になれるなとおもってつくりました。

 

 

『愛すべきは音楽』ツアーも残り二本になりましたが、頑張っていきます。

みなさまも体調にはお気をつけて。

 

ではでは。

 

 

ーーーーーー

【Live info】

 

◉10月20日(日)@新宿Marble お昼スリーマン

開場11:45/開演12:00

共演:166cm, 宇宙団

我々の出番は13:40から40分ステージ。

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10/25(金)下北沢MOSAiC ツアーファイナル3マンライブ!!

開場18:30/開演19:00

共演:ALTANICA アイラヴミー

我々の出番は21:00から45分ステージ

 

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ーーーーーーー

ら・ら・ふ・ふ

 

フィクションだらけ 1人踊って  日々を過ごしてても 虚しくなるだけ

何か夢でも 見ていたみたい   だけど どんな夢かは思い出せない


ジメジメしている 空気のような

落ち込む気持ちとサヨナラしたら

帰りの電車で連絡でも入れてみようかな


あなたと踊り踊れたら   そのままどこか遠くまで

 

チクタク回る時計見上げて  机上の空論ばかり語り合っていても

過ぎた時間は取り戻せない  それなら靴を履いて歩き出そうよ


あなたと踊り踊れたら  そのままどこか遠くまで

あなたと踊り踊れたら  あなたの素敵な笑顔と

【愛すべきは音楽 曲解説】第四回「黄昏行進曲」

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イエロー・シアン・マゼンタ初のアルバム『愛すべきは音楽』の楽曲解説。

 

 第四回は「黄昏行進曲」です。

(歌詞は最下部に掲載)

 

 

 Apple MusicやSpotify、LINE Musicなどのストリーミングはこちらから。

愛すべきは音楽 by イエロー・シアン・マゼンタ

 

 

『黄昏行進曲』はこのバンドで一番初めに作った曲です。『八田三郎、下総に帰す』と同時期。僕個人としても初めて形にできた曲。

 

初めて作った曲なのに演奏するのめちゃめちゃ大変なんです。

演奏者の実力が分かるというか、”音と音の隙間”に説得力があるのでそこが重要な曲なんですよね。

 

僕的には、この曲とそれ以外の5曲って少し違うなと思っていて.曲順的にはアルバムの最後(ある意味ボーナストラック的な位置付け)にしました。

アルバムとしては『ら・ら・ふ・ふ』でも終われるけど、この曲があってこそ『愛すべきは音楽』が完成すると思っています。

 

その理由はこの曲は「イエロー・シアン・マゼンタらしさが出てる」というよりも「杉浦啓介らしさが出てる」からだなと思いました。もちろんバンドの曲なんですが、なんでしょうね、このニュアンスの違い。わかりますか?笑

 

 

 

この曲を録音するのは僕らが初めて制作したCD『黄昏サイクル』以来でした。(今は廃盤。持っている人どれくらいいるんだろう?)

 

改めて録音するにあたって、インディーロックな音像にしたいなというイメージと、この曲の持っている叙情的な部分をもっと表現したいと思いました。

 

曲を通して使われているスライドギターですが、実は、僕が弾いているところとちげが弾いているところが混同しています。

頑張って予想してみるのも面白いかもですね。

 

 

 

黄昏の中で揺れ動く感情、風景。それらを感じていただけたら幸いです。

 

もうすぐツアーも始まるので是非。

 

ではでは。

 

ーーーーーー

黄昏行進曲


土手沿いを歩いて彼らは気付いて感傷にひたって
あの子はブランコをとても上手に乗りこなしてる

あの頃描いた僕らの未来は散ってしまった
ここから世界は今から世界は見やすくなるよ


うやむやになった路地を思い出してみても
影踏みしてたあの日 あの頃とは違うの


うやむやになった路地を思い出してみても
ブランコに乗ったあの子降りてこない いつまでも

 

ーーーーーー

『愛すべきは音楽』Tour

・9/13(金)東京 下北沢MOSAiC

・9/18(水)愛知 名古屋APOLLO BASE

・9/19(木)大阪 北堀江club vijon

・9/29(日)埼玉 北浦和KYARA

10/1(火)千葉 本八幡サードステージ

・10/11(金)神奈川 新横浜LiT

・10/20(日昼)東京 新宿Marble

・10/25(金)東京 下北沢MOSAiC

 

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【愛すべきは音楽 曲解説】第三回「8月の夜に」

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イエロー・シアン・マゼンタ初のアルバム『愛すべきは音楽』の楽曲解説です。

 

 

そういえば、先日からApple MusicやSpotify、LINE Musicなどのストリーミングも開始されました。たくさん聴いてくれているでしょうか!

 

 

まだの方はこちらのリンクからどうぞ。ぜひともお友達にも勧めてくださいませ。

愛すべきは音楽 by イエロー・シアン・マゼンタ

 

 

では、楽曲解説、第三回は「8月の夜に」です。

(歌詞は最下部に掲載)

 

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夏に”夏らしいこと”をやらないと妙に虚しさを感じる性分でございます。

 

それはもしかしたら、”子供の頃に感じた夏休みのワクワク感や、終わってしまう時の寂しさを特に感じることもなくなった自分”に対して、少しでもあの頃のような感動を味わいたいと思う気持ちが働いているのかなって思ったりします。

 

子供の頃は大人に憧れを抱いていましたが、いまや”子供が感じる感動や感情”こそ羨ましいものです。きっと人生ってそういうものですね。

 

 

 

さて、この曲は「花火」がテーマになっていますが、僕の地元の話をしようと思います。

 

 

僕の地元、東京都江戸川区は8月に花火大会がありまして、土手に行って花火を見上げるのは子供の頃からの恒例行事でした。

 

 

親族が集まって大人数で見ることが多かったから、当日の朝から場所取りをして炎天下のブルーシートに寝転がって日が沈むのを待っていました。僕にとっての花火大会はそうやって一日中楽しむものでした。

 

小学生の後半ごろからは友達を呼んだり、高校一年の頃には始めたアルバイトがどうしても休めず、少しだけ見てから花火が上がっている最中に人混みを逆走してバイト先に向かうこともあったり。

 

当たり前のように毎年参加していたし、毎年見に行くものだと思っていたわけですが、

それでもやっぱり大人になるにつれて見に行かない年がでてくるわけです。

 

 

大人になったら好きな人と一緒に行くんだろうなとかロマンチックなことを考えていたりもしましたが、(笑)

現実はというと花火大会の日程すら知らず、いつもよりやたら賑やかな駅の様子で初めて気づいたりするのです。

 

憧れと現実。変わってしまった自分。なりたいものになれていない自分。

 

そんな現状を見つめた時に、子供の頃に憧れた自分に少しでも近づけるようにと作った曲です。

 

 

歌詞やメロディーを含め、楽曲の全体からそれぞれの景色を思い描いてもらえたら嬉しいです。

 

ではまた。

 

ーーーーーーー

 

8月の夜に

 

今年もどうやら花火は見られない
気づけば夜風がひんやりしている

 


アイスを食べた駄菓子屋は今は無くて ちいさな僕に教えたら怒るかな
あの頃より心は縛られて いつの間にか 1 日が終わっている


窮屈なことばかり続く毎日
今日も 1 人 家に帰り 本当の愛を探してる


あの頃描いた 自分になれずに
くすぶった想いも 薄れてしまうんです

 


夜になって賑やかになってゆく街
土手沿いの風景
そこに見える 鮮やかな光は夢のよう


あの日の花火が あの日の想いが
消えないようにと 願って願って


今年の花火も どうやら見られない
いつかは一緒に 見られると願って

 

【愛すべきは音楽 曲解説】第二回「ウィークエンド」

 

7/30リリース、イエロー・シアン・マゼンタ初のアルバム『愛すべきは音楽』の楽曲解説。

 

第二回は「ウィークエンド」です。

 

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https://youtu.be/NHCXuiu8dww

 

 

 

この曲は書き始めるまでは辛かったですが、始まると衝動的に書き上げた、そんな記憶があります。

 

 

イエロー・シアン・マゼンタはミディアムテンポの曲が多いです。僕が好きなんです、ミディアムやスローなテンポ。そしてリズムは跳ねるんです。これはもう完全に好みですね。笑

 

 

しかしながらテンポの速い楽曲の高揚感ももちろん好きで、欲しくて、作りました。

 

やっと作った速いビートの曲ですが、サビ歌は「トゥルトゥル」だけです。なんだそりゃ。

 

 

 

メロディ制作時の録音をなんこか聞いたのですが、サビのメロディは初期からほとんど変わってないです。AメロやBメロは全然違うものの、"サビはこのメロでトゥルトゥル"っていうのは当初から決まっていたみたいです。

 

 

 

歌詞に関しては、意外と暗いですよね、この曲。

 

子供の頃、この平和は急に崩れるのでないだろうか、ということをよく考えていました。

 

その頃考えていたのは主にSF映画的なやつです。ゴジラの襲来とかで日常が一変したらどうしようって。

(例としてゴジラを出したけど桃鉄キングボンビーとか、昔こわかった。。笑)

 

 

考え方的にはそれの延長線上ですが、一変する理由も、例えば戦争だったり、震災だったり。

 

 

この国に、この世界に、何が起こるかなんてわからないですし、自分の身には起こらずとも遠くの他人を見てしまえば今も悲しみはどこかで必ず起こっているわけで。

 

自分の"楽しさ"の裏側には悲しみや不安や不条理があるんだろうなと考えてました。

 

いわゆる"不謹慎問題"とかも近いですね。

 

 

しかしながら、そういったことは考えても(基本的には)マイナスばかりを生むだけだと思っていて、

嫌な事を忘れて楽しむっていうのは人間として、生きていく上でとても必要な能力だと思うのです。

 

 

嫌な事や、その負の感情を忘れさせてくれる、吹き飛ばしてくれるエネルギー。それが自分にとっては音楽(ライブ)でした。

 

 

誰かの(時に自分の)悲しみや不安を把握することはとても大事で知っておくべきことであって、

しかしながらそればかりだと疲れちゃう。ただでさえ疲れてるのに。

だからこそ、楽しむ時は存分に楽しもうよと。

 

例え、この平和がまやかしだとしてもです。

結局、一度きりの人生ですからね。

楽しんだもの勝ちです。

 

ただ、人にはなるべく迷惑をかけないように生きていきたいものですね。

 

 

 

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『愛すべきは音楽』ツアーが決まりました!

大阪、名古屋、そして関東を回りますよ。よろしくです。

 

・9/13(金)東京 下北沢MOSAiC

・9/18(水)愛知 名古屋APOLLO BASE

・9/19(木)大阪 北堀江club vijon

・9/29(日)埼玉 北浦和KYARA

・10/1(火)千葉 本八幡サードステージ

・10/11(金)神奈川 新横浜LiT

・10/20(日昼)東京 新宿Marble

・10/25(金)ファイナル!東京 下北沢MOSAiC

 

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ご予約受付中です。

https://ycm-band.jimdo.com/contact/

【愛すべきは音楽 曲解説】第一回「嗚呼、人生はまだ続く」

 

さて、「書くよ」と言ってからだいぶ時間がかかっちゃいました。

7月30日に発売されるアルバム『愛すべきは音楽』のセルフライナーノーツ、始めていこうと思います。

 

気合いを入れすぎると大変長文になり兼ねないので、なるべく短く収めるつもりでいきますね。

 

 

第一回は、先月末にMVも公開されました、『嗚呼、人生はまだ続く』です。

 

この曲はライブでもおなじみですね。

 

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『嗚呼、人生はまだ続く』YouTube -

https://youtu.be/S5YsrQwdHik

 

 

先日、ツイートもしたのですが、

この曲はパンクをテーマに作りました。(僕的にはね)

 

感情をストレートに伝えることがなかなか出来ない自分にとって、パンクロックの潔さには羨ましさを感じる時があります。音的にも、詩的にも。

 

 

普段そこまで好んで聴くジャンルでは無いものの、そこに憧れのようなものを感じまして。自分なりのパンクを書こうと思ったのです。

イントロとかはフュージョンみたいだなって思ったけど。笑

 

 

さて、歌詞についてです。

 

パンクをテーマにして作りはじめたこの曲ですが、もう一つのテーマがタイトルの通り"人生"です。

 

辛くても、悲しくても続いていく人生。そして、楽しくとも、ふとした瞬間に終わってしまう人生。その逆もまた然り。

 

自分が何のために生きているのか、なんてなかなか答えの出る問いではないですが、

 

悲しくもあり、楽しくもある、この人生がまだ続いていくのなら、真正面から立ち向かっていこう。

 

そして出来ることなら"楽しい"や"幸せ"を一つでも多く掴み取ってやろう。

 

そう言った意思表示。

宣戦布告。

 

いわば一種の自暴自棄であり、嘆きでもありますね。

 

無情にも続いていくのです。

 

 

 

アレンジについてです。

 

大前提として、基本的にこのバンドの作詞曲はだいたい僕がやっているのですが、楽曲のアレンジに関してはメンバーみんなで(それぞれの楽器をそれぞれが)考えることが多いです。

 

しかしながらこの楽曲に関しては杉浦色が強いです。初期段階から決めていたことが多くあり、僕がデモ音源を作った段階と同じ部分が多々あります。

 

リフとかね。自分で作っておきながら「むずかしい!きっとちげは上手に弾いてくれるでしょう!」って思いながらデモの録音してました。

 

ギターサウンドを前面に押し出したアレンジは、イエロー・シアン・マゼンタの真骨頂とも言えるのではないでしょうか。

 

 

録音は僕、ちげ、なっちゃん、宇都君の4人でのテイクになっています。この曲のPVを撮影しようとなった時、キーボードサキちゃんは弾いてないねってなったのですが、演者として参加してもらうことになりました。(斬新!)

 

 

そういえば曲名を伝えた時、ベースのなっちゃんは曲タイトルを「水戸黄門みたい」って言ってました。

 

だいたいタイトルを言うと茶々を入れられるんですが、そこはすけさんとして「頭が高い!控えおろう!」って言えばよかったのかなって今思いましたとさ。

 

 

では第一回はこの辺で。

 

 

7月30日のレコ発で、是非ともCDゲットしてね!

 

すぎうら 

 

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7/30(火) アルバムレコ発 3マンライブ『愛すべきは音楽』

 

会場:下北沢MOSAiC

開場18:30/開演19:00

前売り2000円/当日2500円 (+1drink)

出演:イエロー・シアン・マゼンタ / しなまゆ / 中村パーキング

 

ご予約:https://ycm-band.jimdo.com/contact/